【アプリでお絵描き】初心者は3つのことだけ気をつける
お絵描き自体はアナログでもデジタルでも良いと思いますが、環境が整っていたり、よっぽどアナログが良い理由でもない限り、iPad + アプリが断然良いなと思ってます。iPhoneでもお絵描きできるみたいですが、個人的には画面が小さすぎて疲れてしまうので、オススメしません。
様々なアプリがあって自分に合ったものを選べますし、無料〜数百円程度のものも多い。(アナログだと画材だけでウン千円〜ウン万単位ですから)
ただ、「選択肢が多い」「タダで始められる」ことの恐ろしい落とし穴として「結局やらない」というのがあるかなと思います。
選んで満足しちゃったり、調べすぎて期待が膨れすぎちゃったりして、絵を描く頃には疲れてしまう・・・みたいな。
なので、絵が上手くなりたいな〜とか、趣味で初めてみようかな、という人はとにかく以下の3つだけ気をつけて描き始めてしまいましょう。
- アプリはAdobe Sketchかprocreate
- Apple pencilは必須
- いかに楽して楽しむかに気を配る
1. 無料ならAdobe Sketch。有料ならprocreate
正確には「アプリはなんでも良い」ので、すでに入れているものがあるなら、それで良いです。悩む価値があまりないので、僕が使っている2つをオススメ。なぜ悩む価値があまりないのか?
お絵描きは「描くことと消すこと」
お絵描きは基本的に「描いて消す」だけです。フィルター機能とか、ペン先のカスタマイズとか、いろいろやれることがあると楽しいですが、そういうのはある程度描ける人がさらに効率よく描く・表現の幅を広げるためにやれば良いことです。そしてそれらは「描くことと消すこと」をやってきてこそ楽しめる拡張機能なわけです。
この2つのアプリは
- ペン先の質が高い(画材のリアルさ、描いていての気持ち良さ)
- キャンパスがシンプル(余計なものがない、操作しやすい)
- ジェスチャーでアンドゥ(やり直し)できるなど、利便性
の3点が揃っていて、「描くことと消すこと」に必要なことは揃っているので、これで良いのです。
そして、おそらくたいていのアプリがこの3つを兼ね備えているので「アプリはなんでも良い」のです。
僕は有料・無料アプリを問わず様々なアプリを使ったことがあるのですが、結果的にこの2つ以外使わなくなりました。使わなくなった理由もこの3つのどれかです。
「キャンパスがシンプルで使いやすいかどうか」は好みと、なにより慣れの部分もあるのですが、少なくとも「ペン先の質の高さ・充実度・拡張性」でこの2つのアプリで満足できなかったら、デジタルお絵描きはもう少し待った方が良いかもしれません。(技術がアナログに追いつくまで)
悩んでもしょうがないもう一つの理由
アプリ選びで悩んでもしょうがない理由はもう一つあります。それは「変動性」です。
アプリは日々進化しますので、どんどん良くなっていきます。同じアプリでも見違えるようになることもあるし、新しいアプリが登場してBESTが変わってしまうこともあります。特に今年はAdobe Frescoが登場予定なので、このオススメ2つの評価もどうなるかわかりません。
また、「何が良いか」を見極める眼は使っていく中で養われますので、まだ使ったことがない or ちょっとやってやめてしまっている状態の人は悩んでもしょうがないのです。
アプリを使っていくうちに、どんどん「もっとこうなら良いのにな」が出てきます。アプリの進化もありますが、自分自身の進化によって物の見方が変わるので、スタート地点であまり悩まない方が良いです。
そして、オススメの2アプリは、おそらくたいていの「もっとこうなら」に対応できる拡張性があります。
だから、一旦「Adobe Sketchかprocreateがベスト」と信じ込んで始めちゃいましょう。二択でも選べない!というのであれば、無料のAdobe Sketchで。何も問題ないです。これで決定ですね。
Apple pencilは必須。対応しているiPadかiPad Proで
アプリはなんでも良いのですが、Apple pencil無しでデジタルお絵描きを始めようとしている方がいらっしゃるのであれば、強く引き止めます。
Apple pencilは高いから、とりあえず他の安いスタイラスペンから・・・という方には、それでもなおApple pencilをオススメします。別次元です。
アプリの「あるかもしれない多少の差」とは違って、ペンの性能差はありすぎます。いろんなスタイラスペンに手を出してきた僕ですが、Apple pencil以外ではデジタルお絵描きを続けようとは思えず、たびたびお絵描きをやめてしまっていました。
それは「デジタルでお絵描き」しているか、「棒状の機械でお絵描きアプリをなんとか操作しているか」というくらいの違いで、Apple pencil以前のものでは、お絵描きにすらなっていない感じでした。
もちろん僕の個人的な感想ですし、現在ではもっと性能の良いサードパーティ製のペンもあるかもしれませんが、わざわざApple pencilじゃなくする必要もなくない?と思います。
ちなみに去年、新しいiPad ProとともにApple pencil第二世代が出ましたが、僕はまだ使ってませんので、「第二世代じゃなきゃ絶対にだめだよ!」とまでは言えません。少なくとも僕は第一世代でも十分に良いです。
予算があるなら、第二世代の方が良いですし、僕も今年買う予定ですが、それは「お絵描き体験」以外の部分での理由です。
それは「iPad Proに磁石でくっつく携帯性」と「くっついているだけで充電できる利便性」です。お絵描きそのものではありませんが、便利な方がよりお絵描きが楽しめますし、何より気分があがるから!
※Apple pencilは旧iPadでは対応していないみたいなので、対応機種だけは注意してください。
3. いかに楽して楽しむかに気を配る
1も2も極端に言えば楽できるかどうかです。その先のこだわれるかどうかにももちろん対応できるアプリだと思ってますが、どんなアプリでも使い続ければ上手に描けるようになりますし、ペンが使い勝手悪いと描いていられなくなります。
では楽するってどうやるの?と何がいいの?について書いていきます。
そもそもデジタルは楽なのが魅力
画材を揃える必要も、消耗する心配もありません。価格も、デバイスこそ高価なものですが、長く使えるし、お絵描き以外の用途でも使い方は無限にあります。アプリは無料〜千円くらい。
何より、アンドゥ・リドゥといったデジタルならではの楽チン機能もあるので使わない手はありません。消しゴムのかけすぎで紙が汚れる、なんてこともありません。
どんどん使っていけば、自然と使える機能も増えていくと思います。
デジタルはこだわれる要素も多いからこそ、逆に制限する
描く用紙の大きさも設定すればすごく大きくすることもできます。ペン先はめちゃくちゃ極細にしても折れる心配もありません。
しかし極端な話、最初は拡大縮小すらしなくても良いです。十分に絵は描けます。
デバイスサイズで、少し太めの線で、こちらの記事で紹介したくらいの簡単イラストから始めるくらいで良いから、毎日空いた隙間時間にささっと描いて、ニンマリする、というのでもとっても楽しいです。
やれることが多すぎると、何から始めたら良いかわからなくなるし、お絵描き以外のところで疲れてしまいますから。
とにかくシンプルに使って、たくさん触って、デジタルデバイスに慣れることです。良いアプリを探すことより、ずっと重要です。iPadの表面はツルツルしているので、線を引くのも摩擦が少なく、最初は多少描きづらさもあると思いますし。(紙の描き心地を再現した保護フィルムもあるにはありますが)
結局のところ、アプリが何であるとか、アナログかデジタルか、というのも大したことではなくて、日々お絵描きをすることそのものを楽しめる環境が作れればそれで良いと思います。
そして、そのためにデジタルお絵描きは適していると思います。
まとめ
些細なことだと思うかもしれませんし、目には見えないからおざなりにしがちですが、集中力のマネジメントは大切です。
集中力はきっちり目減りするのです。ゲームのMPと同じです。
もちろん、絵が好きで好きでたまらない人たちはこんなこと言われるのは余計なお世話なのでしょうが、そういう人たちは売れっ子でも売れっ子でなくても、僕は天才の部類だと思います。
凡人はそうはいきません。
絵は好きなんだけど、気づいたら絵を描かないでテレビを見て過ごしてしまったり、それで「ああ、自分は大して絵が好きじゃないんだな」となぜかがっくりしたり。描くのやめちゃったり。
でも、やっぱり描くと楽しいんですよね。
人と比べてどれくらいお絵描きが好きかはわかりませんが、ちょっとでも楽しければ、ちょっとだけ楽しめば良いと思うのです。
そして、描けば上手くなるし、上手くなるともっと楽しい。
なので、とりあえずAdobe Sketchかprocreateをインストールして、描き始めてしまいましょう。
次のステップはより楽しく描くための上達法ですが、それは別の記事にまとめていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!