【procreate】練習-カラーイラストは色選択が命【お絵描き】

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前回procreateで鉛筆描きの練習をしました が、その線画を利用して今回は塗りの練習をしてみました。

結論から言うと、予想していたよりもめちゃくちゃ難しく、大失敗な仕上がりとなりました・・・。

色の塗り方とか、光源を意識して・・・とか、カラーイラストテクニックはいろいろとHowTo情報があると思いますが、一番重要なのは「どんな色を選択して」塗るかというところなのではないかと思いました。

特に人物画では、肌は「肌色で〜」と考えてたのですが、「肌色」という色はないんですよね。。。ベースカラー、影部分、ハイライト。それ以外にも、ある程度リアルで質の高いイラストを描くには肌の色味に変化をつけていかなければなりません。

知識として勉強するには、光という現象についてとか、影は少し青みがかって〜とか、知ることはできるのですが、実戦となると、知識ではどうにもできない壁があると思います。

今回の練習で、「経験あるのみ!」が身にしみたので、作業工程を振り返りつつ、難しかった点、今後の改善ポイントになりそうなことを書き残して、次に繋げていきます。

何か参考になりましたら幸いです!

基本的な作業内容と流れ

やり方を2パターンくらい試した(正確にはうまくいかなくてやり方を変えた)のですが、パーツごとの基本色を塗る→ぼかしツールでなじませる→塗る・・・の繰り返しであることはどちらも変わらず。

Adobe sketchの水彩絵の具だと、AIが賢いらしく?勝手に絵の具同士が滲みあったりするのですが、procreateにはそういう機能はないっぽいので、色を塗るとなるとどんなペン先で描いても、なじませるには「ぼかしツール」を使うより他ないかと思います。

使用したペン先は以下。

  • 製図ペン・・・細かいところに色を入れる用
  • 硬いエアーブラシ・・・輪郭をはっきりさせたり、製図ペンの代わりとして使用
  • 中程度のエアーブラシ・・・色ぬりの大半はこれ ・ソフトブラシ・・・広範囲に色をのせたいとこに使用

そして、問題の塗り方ですが、上手い人の真似をしようと思ったら、ちょっとその気になりすぎて、まだまだ難しかったみたいですが、以下のように始めました。

1. YouTubeなどの上手な方を参考にざっくり色を配置→細部を描き込む

影、ハイライトなどにベース色に混ぜたい色を置いていく

これがとにかくうまくいかなかった・・・!

行き着くところはこうなるのかな、とは思います。

色ぬりの基本は、例えば肌色を塗るときにベースの色を塗り、影の部分は明度・彩度を落として濃い色を塗ったりするのですが(みたいなことがお絵描きHowToには大抵書いてある)、

肌色を塗る→影の部分に青みがかった黒をちょんちょんと置いておく→ぼかしツールで混ぜ合わせれば肌色(影)になる

と言った感じで、「正解の色」を一色ずつ選ばなくても混ぜ合わせながら色味の調整がきくからです。

次で書きますが「正解の色」を選択するのはめちゃむずいので、このやり方の方が本来はイージーなのかもしれません。

ではなぜうまくいかなかったか?ですが、

  • ベースの上に適切に色を置いていく(のに適切なペン先を当初選択してなかった)
  • うまくなじませる(ためのぼかしツールの使い方)

などの基本的なアプリ操作テクニックが追いついていなかったため、置いた色をなじませようとしているうちに、いろんな色が混ざったり、広がりすぎたりしてめちゃくちゃになりました。。。

また、「上手い人」の気分に浸りすぎたのか、ちゃちゃちゃっと適当にやりすぎたのが最大の要因かも・・・。

なので、もう少し集中して細かく色ぬりできるやり方に変えてみました。

2. きっちり塗りたい色を最初から塗り込んでいく

まずは妻の顔部分のみですが、塗り方を変更

一旦YouTube(笑)は忘れてアナログの色ぬりと同じく、ベース、明るいところ、暗いところ、などをそれぞれ色を選択して詳細に塗り分け→なじませつつ微調整、という感じにしました。

これはもともと馴染みのある絵の描き方に近い(塗ると言うより、各境界線を描く作業だから)ので、手段1よりも多少はうまく進みました。

ただ、手段1がなぜ多くの人に採用されているのか?がこのときにじんわりと分かり始めて・・・

僕は今回の絵を妻と娘の写真を模写しながら描いているのですが、肉眼で写真の肌の色を見ても、そこは赤・黄・橙・白・・・など本当に多くの色が複雑に混ざり合ってグラデーションを成しているので、正確に「この部分は、この色!」と決めづらい。

また人間の目はすごく相対的な判断を下すので(錯視が多い)、光の加減、周りにある色などの影響も受けて、絶対値での色を判断するのも難しい。

簡単に言うと、色ぬりの経験値が少なすぎて、選ぶ色が変。

なので、どんなに一生懸命塗り重ねていっても気持ちの悪い仕上がりに。心が折れかけました。

少しうまくいくようになったきっかけは「色選択」

「ああ、この絵は失敗で終わりそうだなぁ・・・」と悲しくなりつつ、一応娘の顔にも色をつけてあげよう・・・と頑張り始めたころ。

娘の顔にかかる影を塗った時、なぜか突然「お、なんかいいんじゃないか!?」が訪れました。

肌の色ぬりなどの事前知識として、「影の部分は青みを入れる/彩度を下げると良い感じ」みたいなのを読んだことがあったので、ずっと「肌ベース色 + 青 + 黒多め」という目安で影部分を塗っていたのですが、顔色が悪い悪い(当たり前)。

この部分は、試しに赤色の限りなく明度・彩度の低いものにしました。

単色で見ると「あまり綺麗じゃない赤茶色」だったのですが、これを肌色の上にのせた途端、すごく良い感じの影に見えました。

色味や隣り合う色との関係性など、「色に関するセンス」的なものが自分に全くないのだということを思い知らされた出来事でした・・・。

影には赤色を混ぜるのが正解!ということではないです。

  • そのシーン全体の色味は何か(黄色い光の元なのか?青っぽい月の光なのか?とか)
  • その人の肌の色はどんな感じなのか
  • その肌の近くの服の色、周りの色など反射光はどうなっているのか

この辺りをいろいろ考えて色を決めていかなきゃいけないみたいです。

だからこそ、冒頭の「上手い人たちの色の塗り方」は重宝しているのですね。マスターできるかしら。。。

とにかく、この影の色の発見以降、気持ち的にも上がってきたので少しマシに進められたと思います。(二人の顔などは前半、洋服やお尻を支える手などは後半)

と言っても、想像とはかけ離れたひどい出来だったので、今回はこれで終わりつつも、そのうち同じ絵でリベンジしたいと思っています。

その他塗っている最中に気づいたことメモ

1. ぼかしツール

基本色と影をエアブラシで塗ります。それでぼかしツールでなじませていく・・・というのが今回の塗りのほぼ全行程でした。

ぼかしツールは色の境界線に垂直に動かせば色をなじませるし、水平に動かせば色がどんどん伸びていきます。

なので大体色を置いたら、ぼかしツールで細かく色の境界線を「引き伸ばして描いていく」→「グラデーションにしたいところはぼかしていく」ということをひたすら繰り返していました。

最初はうまくいかなかった「YouTubeの上手い人の塗り方」は徐々に馴染んでいったというか、終盤に疲れてきた頃、細かく色を塗り分けるのを少しサボって、影にしたいところにちょちょっと暗めの色を足す→ぼかしツールで広げてなじませていく、という形に自然と変わっていきました。

たぶん、練習を繰り返して行ったら最後はそのやり方に落ち着くのかな、と思いますが、まだちょっと難しかったです。練習あるのみ・・・!

2. 制作環境の整理整頓

鉛筆画の時は鉛筆と消しゴムだけでした。カラー制作になると、使用ツールの数もペンの太さ調節などの回数も段違いに増えました。

ペン先A→ペン先サイズ調整→カラー選択→別のカラー選択→ぼかしツール→途中でサイズ変更→ペン先B→別のカラー選択→ペン先サイズ調整→ぼかしツール・・・

細かく素早くいろんなことを検討し、取捨選択し、やり直し・・・ということの連続で時間もめちゃくちゃにかかります。集中力もガンガンすり減っていくし、制作時間がかかると作品数も増やせません。

なので、よく使うツールをまとめておいたり、よく使う色を登録しておいたり、自分なりの効率的な作業工程を決めておいたりしないとやってられません。

ちなみに、procreateにはそういう便利機能がいろいろ備わっています。

とても便利なので、活用しない手はないですね。

まとめ

以上になります。

あまり良い結果になりませんでしたが、とても勉強になりました。また、改めてprocreateは良いアプリだな〜と実感。学べば学ぶほど、アプリの良さも実感できて良い感じです。

リベンジ編もアップしていきたいと思いますので、よければまた覗いてみてください。

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ここに自分のプロフィールを入れる。ほぼサイトの説明のような感じでも良いかと思っている。フリーランス、デザイン、絵、プログラムなどが主になってくるが、あまりに散漫にならないように気をつけなければならないのも、事実。