【超初級】誰でも描ける簡単なイラストのお話

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僕のメインの仕事はグラフィックデザインと言います。 印刷物をメインに、文章や写真をレイアウトして、表紙はちょっと目立つ感じに飾ったりして、それを入稿データにまとめて納品するお仕事です。

それで、デザインしているとどうしても、文字ベースでのやりとりに限界があったりして、ラフスケッチでイメージを伝えたり、写真やデザインの参考資料をもとに話し合ったりすることがあります。

例えばポスターについて打ち合わせしている時に「要素は人物写真と、キャッチコピー。あと少しだけ説明文が入ります」という話になったとします。大抵印刷物は何かしらの絵(写真でもイラストでも)と文字が入っているので、それだけではどんなデザインテイストなのかわかりませんが、絵に描けば一発。

こんな感じで描けば、どういう方向性がこのポスターの用途にはあっているのか、具体的に話し合うことができます。

で、こういうことをやっていると、たまに「絵が描けるってすごいですね。私は苦手で・・・」という話になるのですが、こういう絵は◯と△と□、あと線だけで描けるのでちょっとコツを掴めば誰でも描けるのになと思います。

もちろん、アーティストやイラストレーター、絵師と呼ばれる方々の作品レベルの話ではないですが、お絵かきを楽しむ入り口としては、そんなに難しい話ではないんじゃないかなと思ってます。

そんなわけで、◯と△と□、あと線だけで描けるイラストについて書いていきます。

◯と△と□、あと線だけで、イラストは描ける

「こんなん誰でも描けるよ」と思いますか? その通り、誰でも描けます。で、これが描けるなら、こんなくらいは描けます。

これくらいが描けると、ちょっとした時に落書きしたり、あとは流行りのグラフィックレコードなんかもできるようになります。(もう少し専門的な技術が必要ですが、基本はこれだけ)

とりあえず、これを読んでくださっている方も一緒に描いてみてください。まずは、◯と線で顔から。

髪の毛をつけてあげれば、男女の書き分けは楽チン。子供は頭部が大きめなので、目の位置を少し下げるだけ。これに表情をつけてみましょう。表情は、目の上に眉毛を描くだけ。あとは口の形を変えるだけ。

なんとなく、どう描けば良いかわかりますよね。分からなければディズニー映画とか見ると良いです。表情がとても豊かで眉毛や口がよく動くので、参考になります。でも、とりあえずは◯と線で描きましょう。

その方が簡単で、すぐに結果が見えるので。(これ大事です)

ついでに体もつけてあげましょう。ここで△□の登場です。

△と□はわかりやすいですね。一番左の丸っこい体も、そんなに細かいことは気にしないで、なんとなく両側にカーブのかかった線を入れればOKです。

基本はこれだけです。

でも、これだけだと「絵が描けた!」とは喜びづらいかもしれません。やっぱり、何かのシーンが描けたりして、表現ができるようになると楽しいので。

ということで、次はシーンを描くための基礎練習です。

顔の向きは十字を描けばわかりやすい

ここの理屈は簡単なので、さらっと。何度か練習すれば、なんとなくわかっていただけるかと思います。

まず、顔の真ん中に十字の交差点が来るようにします。この基本形で横線より上に目を描けばなんとなく大人。下に描けば子供っぽく見えますね。そして横を向かせたい時は、十字の縦線を向かせたい方向にずらして、その線を挟み込むように左右の目を描けばOK。

次の章で書きますが、口の線は、十字の縦線の左右で長さが変わります。これは顔を横に向けることで、横に長い口の線に遠近感が生じるからです。

また、斜め上を向くなど、上下の動きもでてくると十字がぐにゃっと変形します。この十字は実は球体の表面にへばりついた曲線なんだ!というイメージをもってください。

なんとなく、キョロキョロと周りを見回す愛くるしい◯人間がイメージできますでしょうか?

あとは、体が動けばこの◯人間にも命が宿ります。

◯△□の大小と「隠す」テクニック。この2つで大体描ける!

シーンというのは、人がまっすぐに棒立ちしているだけではなくて、二人で向き合って話していたり、椅子に座っていたり、大勢でワイワイやっていたり、という状況のこと。

このあたりからは少しコツを知っておかないと描きづらいし、大抵の「絵が苦手な人」はここでうまくいかなくなっているのかな、と思います。

うまくいかない理由、それは「奥行き」です。

「パース」とか「一点透視図法」「二点透視図法」とか、そういう難しい話じゃありません。

遠いパーツは「小さくなる」そして「手前のものに隠れる」

この2点を意識すると、◯△□人間にも少し動きが出て、描くのが楽しくなってきます。

「背中向きの人」はだいぶ姿勢が悪く見えますが、でもこれだけで背中向きなんだな、とわかりますよね。まずは、わかればOK。

同じように、人を下から見上げれば胸板に顎先が隠れるし、上から見下ろせば体が頭部に隠れます。

手抜きすると、うまくいく

あと難しいのは、腕とかでしょうか。イラストは真正面のものもありますが、何かのシーンを描く時、結構な割合で横や斜めを向いています。人間の横幅で一番幅広いのが肩ですよね。だから、横を向かせたりすると絵を見ている側から両肩への距離感ができやすい→遠近感や「隠れる」部分が生まれやすいので、難しい。

絵を描くのが苦手な人がよく陥りがちなのがこういう感じ。

こういうのは、すごく丁寧に全パーツをちゃんと描こう、とするから難しくなっちゃうのかな、と思います。ここで大切なのは「手を抜いて描く」こと。

腕とか手の指とか、いくつかに枝分かれしているものは太さやそれぞれの位置関係、それによって生じる遠近感(大小、隠れる隠れない)など考えることが多くて描くのが難しく、線がぐちゃぐちゃ重なってみづらくなります。

なので、腕は一本線だけで描いちゃいましょう。

これでも可愛いし、よくないですか?これでなんとなく体の構造がわかってくるまで描き続けて、物足りなくなったら線の上から腕の肉を足していけば良いのです。

また、手抜きは以下のような大勢の人が集まっているシーンを描く時にも有効です。

もちろん全てを丁寧に描き込んでいっても良いのですが、とりあえず、イラスト超初級としてはこれで十分ではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか。これくらい簡単に描けるなら描きなおしも楽だし、そんなに気負って描く必要もないので純粋に楽しめるんじゃないかなと思います。このサイトを見てくださる方は、元からお絵描き大好きな人、とはちょっと違う気がするので、こういう手軽に表現できるイラストの描き方をまとめてみました。

絵は、描けば描くほど楽しくなってきますし、最近ではグラフィックレコードなど絵描きを本職としない方々でもシンプルイラストレーションを活かせる道がありますので、何かの参考になっていましたら幸いです。

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ここに自分のプロフィールを入れる。ほぼサイトの説明のような感じでも良いかと思っている。フリーランス、デザイン、絵、プログラムなどが主になってくるが、あまりに散漫にならないように気をつけなければならないのも、事実。